個人的な内容の詩ばかりです。
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No.32

いぬがしんだとき
ありがとうねと母が泣いている
夏の夜だった
いつもよりぐっすり寝ているようにも見えた

からだの流れに沿わない毛並みに触ったとき
すべてが、奇跡だったのだと知った