No.33

詩を書こうと思った経緯

詩は2週間くらい前に書き始めました。
子どものころ担任の先生に見せたりしてた気がするけど、完全な初心者です。
いまだにこれでいいのかと思うときがあります……。

それなりに生きてきた中で、私には置いたままにしておいた感情がいくつかあります(「せんむのおじちゃん」は特に顕著なそれです)。
始まりがあって終わりがあるようなものではなく、短い思い出や一瞬の印象のようなものです。

以前通っていた絵画教室の先生が、「水彩画は詩のようなものですね。印象を描くんです」と言っていたことをなぜかずっと覚えていました。
調べてみたら現代詩にはこれといった書き方がないということも知り、その気軽さも気に入って試しに書いてみました。

それから2週間経ち、思い立ってはちょこちょこ詩を書いています。
経験した思い出や感情の記録になれば、くらいの気持ちで始めたのですが、別の効果もありました。

詩を書くと、とても気持ちが安定します。
悲しいことやつらいことを思い出して、書いているとその記憶の中に入ってしまいすごく悲しくなります。
でも、書き終わったとき、雨上がりの陽光を浴びたような気持ちになります。少しは気持ちの消化ができているのかもしれません。

また、こうして続けて詩を書けているのは、見てくださっている方がいるからです。
じっくりと読まずとも、こういった個人的な場所を訪ねてもらえること自体がうれしいです。
本当にありがとうございます。
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エッセイ